核酸抽出不要!ダイレクトPCRキットにも最適です
MEBRIGHT™
ウイルス不活化液2
検体を安全に輸送する!
ウイルス不活化液の使い方、評価結果をご紹介します。

✓ 唾液検体に混合後常温5分でウイルスを不活化
✓ 検体中のウイルスRNAの分解を防ぎます
✓ ダイレクトPCRキットでも検査が可能になります
購入に関するご質問は、問合せフォームよりお気軽にご質問下さい。
不活化液って何?
新型コロナウイルスに対するPCR検査の普及が進む一方、検体の採取者、輸送者そして検査従事者への感染リスクが問題となってきました。特に感染性検体の輸送を行う際、検体中のウイルスの感染能力を無効にする「不活化処理」が求められています。
これまでに市販されているウイルス不活化処理液はダイレクトPCR法に対応しておりませんでした。そのため、ダイレクトPCR法のユーザーが検体輸送を行う際、検体の不活化処理を行わずに輸送が行われている現状がありました。
そこで当社はAMEDウイルス等感染症対策技術開発事業の枠組みに参画し、東京大学先端科学技術センター並びに株式会社島津製作所との共同研究として、ダイレクトPCR法で使用可能なウイルス不活化液の開発を成功させました。

[研究用試薬][国産]
製品コード | 製品名 | 包装単位 |
---|---|---|
GS-J0232 | MEBRIGHT™ ウイルス不活化液2 | 2 mL × 50本 |
貯蔵方法:2~25℃
※外観等が変更になる場合があります。ご了承ください。


ウイルスの不活化
1. 唾液検体1.0 mLに対してウイルス不活化液2.0 mLを添加します。
2. 溶液が漏れないようにしっかり蓋を閉め、10回以上転倒混和して、よく混合します。
3. 唾液検体と本品の混合液は冷蔵または常温で保管します。
PCR前処理
唾液検体と本品の混合液をPCR試薬による検出に用いる場合は、使用するPCR試薬に適した前処理を検討した上で、必要に応じて前処理を行ってください。
詳細は使用説明書をご覧ください。
※添付文書、使用説明書に記載された使用方法に従ってください。
>>> 使用説明書はこちら
※PCR前処理のために、恒温装置やボルテックスミキサーなどの適切な機器・器材をご用意ください。
使い方を動画で見る
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ⅰ. SARS-CoV-2に対する不活化試験
培養細胞から調製したSARS-CoV-2を対象として本品のウイルス不活化能を評価しました。
ウイルス力価TCID50が4.5x107(/mL)のウイルス液を2倍量の本品または生理食塩水(対照品)と混合し、25℃で5分間静置しました。その後、界面活性剤をカラムで除去し、10倍から108倍まで10倍ずつ段階希釈した希釈液 各40 μLを、等量のVeroE6細胞を播種した6つのwellに接種しました。4日間培養した後、ウイルス感染による細胞変性が観察されたwellを計数してウイルス力価TCID50(/mL)を算出しました。その結果、以下の図に示すように、生理食塩水を用いた場合はウイルス力価が維持されていましたが、本品を用いた場合はウイルス力価が検出限界未満でした。
したがって、上記の条件でSARS-CoV-2が不活化されることを確認しました。
*本試験は学校法人加計学園との共同研究契約に基づき、岡山理科大学 獣医学部 微生物学講座 森川茂教授が実施しました。


ⅱ. RNA安定性試験
唾液検体と本品の混合液におけるRNAの安定性を評価しました。
不活化したSARS-CoV-2を5.0×102コピー/μLとなるように添加した唾液検体を2倍量の本品と混合し、4℃または25℃で 0、3、7日間静置した後、Ampdirect™ 2019-nCoV検出キット(株式会社島津製作所)を用いてウイルスRNAを検出しました。
図に示すように、4℃、25℃のいずれにおいても、7日間まで保管した場合の唾液検体と本品の混合液におけるRNAの安定性を確認しました。



株式会社医学生物学研究所について
1969年に日本で最初の抗体メーカーとして設立され、現在では、免疫学的領域のみならず、遺伝子診断の領域にも事業を拡大して、臨床検査薬及び基礎研究用試薬の研究・開発・製造・販売を行っています。
臨床検査薬事業では、自己免疫疾患、がん、感染症等の検査薬の開発・販売を行っています。自己抗体診断分野では日本国内トップメーカーとして製品ラインナップの充実を図り、難治性疾患の多い当該分野の医療に貢献しています。がん診断分野では医薬品の効果を予測するコンパニオン診断薬を開発し、個別化医療に貢献しています。