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抗インテグリンαvβ6抗体


潰瘍性大腸炎 (UC)に特異的な新規バイオマーカー候補

抗インテグリンαvβ6抗体の特徴

高い感度・特異性

潰瘍性大腸炎患者の血清中に特異的かつ高頻度に検出されます。

潰瘍性大腸炎への寄与

抗インテグリンαvβ6抗体が、潰瘍性大腸炎の発症の原因となる可能性が示唆されています。

血液で簡便に測定

糞便ではなく血液/血清での自己抗体測定が可能で、検体採取や処理は容易です。

潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。特徴的な症状としては、下痢、血便、腹痛です。

正常
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潰瘍性大腸炎
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提供元:京都大学

感度と特異性

抗インテグリンαvβ6抗体は潰瘍性大腸炎の患者で上昇する一方、クローン病、大腸がん、過敏性大腸炎など他の腸疾患の患者では上昇しないことが2021年の桒田らの報告の他、各国の研究で報告されています1-2)

抗インテグリンαvβ6抗体 疾患別陽性率
Anti-Integrin αvβ6 ELISA Kit (RUO)

MBLのAnti-Integrin αvβ6 ELISA Kitはヒト血清中の抗インテグリンαvβ6抗体を特異的に検出する研究用ELISA試薬です。

炎症性腸疾患の各種バイオマーカー
潰瘍性大腸炎と他の腸疾患との鑑別能の比較

炎症性腸疾患の各種バイオマーカー潰瘍性大腸炎と他の腸疾患との鑑別能の比較

抗インテグリンαvβ6抗体による病因仮説

インテグリンαvβ6は大腸の上皮細胞に発現する、ヘテロ二量体分子であり、フィブロネクチンなど、基底膜に存在する細胞外マトリックスタンパク質に対する受容体の役割を果たしています。抗インテグリンαvβ6抗体は潰瘍性大腸炎の患者で上昇する一方、クローン病、大腸がん、過敏性腸症候群など他の腸疾患の患者では上昇しないことが複数の研究で報告されています1-4)。抗インテグリンαvβ6抗体が産生すると、この上皮細胞と基底膜の結合が阻害され、炎症をきたすと考えられています1)。(下図参照)
MBLのAnti-Integrin αvβ6 ELISA Kitは、ヒト血清中の抗インテグリンαvβ6抗体を特異的に検出する研究用ELISA試薬です。

抗インテグリンαvβ6抗体による病因仮説

抗インテグリンαvβ6抗体に関するエビデンス

  • 潰瘍性大腸炎患者で特異的に抗インテグリンαvβ6抗体が高頻度で検出されることが発見されました。1,2
  • 抗インテグリンαvβ6抗体の抗体価は、疾患活動性の変化に連動して変動することが観察されました。1
  • in vitroの検討で、潰瘍性大腸炎患者中の自己抗体がインテグリンαvβ6とフィブロネクチンとの結合を阻害することが確認されました。1
  • 小児の潰瘍性大腸炎においても抗インテグリンαvβ6抗体が検出されることが報告されました。3
  • 潰瘍性大腸炎患者からインテグリンαvβ6を標的とする自己反応性形質細胞クローンが発見されました。4
  • 複数のコホートの検体を用い、後に潰瘍性大腸炎と診断された群において診断前に遡って採取された血清からも抗インテグリンαvβ6抗体が高頻度で検出されました。一方、健常人のグループでは抗インテグリンαvβ6抗体は検出されませんでした。5

引用文献

  1. T. Kuwada et al. Identification of an Anti-Integrin αvβ6 Autoantibody in Patients With Ulcerative Colitis. Gastroenterology. 2021;160(7):2383-2394.e21.
  2. N. Rydell et al. Measurement of Serum IgG Anti-Integrin αvβ6 Autoantibodies Is a Promising Tool in the Diagnosis of Ulcerative Colitis. J Clin Med. 2022;11(7):1881.
  3. Y. Muramoto et al. Anti-Integrin αvβ6 Antibody as a Diagnostic Marker for Pediatric Patients With Ulcerative Colitis. Gastroenterology. 2022;163(4):1094-1097.e14.
  4. M. Uzzan et al. Ulcerative colitis is characterized by a plasmablast-skewed humoral response associated with disease activity. Nat Med. 2022;28(4):766-779.
  5. A. E. Livanos et al. Anti-Integrin αvβ6 Autoantibodies Are a Novel Biomarker That Antedate Ulcerative Colitis. Gastroenterology. 2023;164(4):619-629.

Nature誌に掲載された専門医のコメント

‘‘If we had a biomarker, we would be able to diagnose ulcerative colitis with more confidence. Colonoscopies take at least one day to complete and can cost up to $200. But if the new testing kit is available, it will take roughly only 15 minutes to draw a blood sample and provide an appropriate result at a reasonable cost. We hope that it will be used in hospitals and clinical practice in Japan within the next two years.” says Dr. Shiokawa *.

* A sharper diagnosis for ulcerative colitis. ADVERTISEMENT FEATURE produced by NATURE research custom media.

MBLは、潰瘍性大腸炎でのAnti-Integrin αvβ6抗体の存在を発見した
日本の国立大学との共同研究でAnti-Integrin αvβ6 ELISA Kit (RUO)を開発しました。

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株式会社医学生物学研究所について

1969年に日本で最初の抗体メーカーとして設立され、現在では、免疫学的領域のみならず、遺伝子診断の領域にも事業を拡大して、臨床検査薬及び基礎研究用試薬の研究・開発・製造・販売を行っています。
臨床検査薬事業では、自己免疫疾患、がん、感染症等の検査薬の開発・販売を行っています。自己抗体診断分野では日本国内トップメーカーとして製品ラインナップの充実を図り、難治性疾患の多い当該分野の医療に貢献しています。がん診断分野では医薬品の効果を予測するコンパニオン診断薬を開発し、個別化医療に貢献しています。